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啓林館『数学1年』p95。比例の導入問題。おもりの重さ(χ)とばねののび(y)の関係を、表からきまりを見つける。χの4倍がyになることから、y=4χの式を導き、比例の定義を確認する。
1.表から規則を読みとる
指示1 教科書95ページを開けなさい。問いを読みます。さん、はい。
「つるまきばねに、いろいろな重さのおもりをつるし、そのときのばねののびの長さを調べました。下の表は、その結果を記録したものです。この表を見て、気がついたことをいいましょう。」
指示2 表を横に読みます。重さ(kg)、1、2、…
「重さ(kg)、1、2、3、4、5、6、7」「のびの長さ(mm)、4、8、12、16、20、24、28」
指示3 表を縦に読みます。重さ(kg)、のびの長さ(mm)、1、4、2、8…
「重さ(kg)、のびの長さ(mm)、1、4、2、8…」
指示4 表をノートに写します。2行間を空けてノートの端から端まで線を引きなさい。
発問1 線は何本必要ですか。
「3本です。」
指示5 上の段に重さ(kg)と書きなさい。
指示6 続きを完成させなさい。
指示7 表を見て、分かったこと、気がついたこと、思ったことを箇条書きで書きなさい。
発問2 この表からどんなことが言えるのですか。
「のびの長さは、重さの4倍になっています。」
「重さを2倍、3倍にすると、のびの長さも2倍、3倍になります。」
指示8 同じことが書けていた人?小さく○をつけなさい。
2.χとyの関係を式に表す
指示9 表の重さの左にχ、のびの長さの左にyと書きなさい。
発問3 yはχの何倍になっていますか。
「4倍です。」
指示10 yとχの関係を式に表しなさい。これはとっても簡単だよね。
指示11 96ページを読みます。
「前ページの表で、おもりの重さをχkg、そのときのばねののび長さをymmとすると、χとyの値の表は次のようになる。」
「表で、上下に対応している数に目をつけると、yの値は、χの値の4倍になっている。だから、χとyの関係は次の式で表される。y=4χ」
3.変数・定数・比例・比例定数などの用語の定義を確認する
発問4 この表では、χの値いくらですか。
「1、2、3、4、5、6、7です。」
発問5 χのようにいろいろな値をとる文字のことを何と言いますか。
「変数です。」
発問6 では、変数とは何ですか。
「いろいろな値をとる文字です。」
発問7 yを何と言いますか。
「変数です。」
発問8 なぜ変数と言えるのですか。
「いろいろな値をとる文字だからです。」
発問9 4のように決まった数のことを何と言いますか。
「定数です。」
指示12 13行目、一般に、を指で押さえなさい。読みます。さん、はい。
「一般に、ともなって変わる変数χ、yがあり、その間の関係が、y=aχ aは定数 で表されるとき、yはχに比例するという。また、定数aを比例定数という。」
発問10 y=aχで表される関係を何と言いますか。
「比例です。」
発問11 aを何と言いますか。
「比例定数です。」
指示13 教科書の青いところをそっくりそのまま写しなさい。
(板書) 比例
y=aχ
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比例定数
《参 考》鈴木仁氏:『月刊向山型数学授業』(2002年、10月号),p10